祝八段!竹中健太郎先生 〜0.04秒の差〜 #012
こんにちは!
剣道ブロガーのKenMedです!
今日は号外です!!
●祝!八段合格!竹中健太郎先生
〜0.0427秒の差が生み出すものとは〜
今日のビッグニュースといえば、
昨日今日と東京で行われていた八段審査で、本日、竹中健太郎先生が見事合格されたことでしょう!
竹中先生は、PL学園から筑波大学へ進まれ、卒業後は鳥取県八頭高校に赴任され、2008年からは鹿屋体育大学に勤められています。
選手権大会はもちろん、世界選手権にも長く出場されていましたね。
剣道界では超有名人です!
もちろん八段に合格されたのは当然といえば当然なのですが、
今日は八段合格を記念して、竹中先生のすばらしい研究をみていきましょう!
さて、竹中先生は2017年に博士号を取得されていますが、その前年の2016年にある研究結果を発表されています。(スポーツパフォーマンス研究, 8, 438-448, 2016)
それは、剣道玄人の打撃と踏み込みには、0.0427秒(42.7ms)の時間差がある、というものです。
剣士の皆さんならだれでも、初心者の剣士など打突の指導をされたことがあると思います。
そのとき、「打突と踏み込みは同時」と教えていませんか?
実際、初心者は先に踏み込んでしまうことがほとんどですよね。
しかし、これは完全に間違っています。
正確には、同時になることも絶対にないとは言い切れないと思うので、「打突の方が早くてもいい」が無難なところだと思います。
この時間差については、ある程度のレベルになると当たり前のことなんですが(50年も前から報告されています)、
認識している剣士は意外に少ないのではないかと思います。
この知識がないと、打突と踏み込みのときに、力がうまく伝わらないのだと思います。
有効打突をとったことがなかったり、打突がしっくりこなかったり、素人っぽいとか言われてしまう人は、この時間差を意識しないことが原因かもしれません。
ぜひ、意識して稽古に取り入れてみましょう!
なお、この論文でも紹介されていますが、レベルの高い剣士であれば、踏み込みを先行させることも可能なようです。打突と踏み込みにはいくつかパターンがあるので、パターンによっても時間差に違いが出てくるのですね。
さて、ここまで論文の内容を紹介してきましたが、
まったくの初心者剣士にこんなことを教えると悪影響しかないかもしれませんので、ある程度上達した剣士は知っておくとよい知識でしょう!
私も学生のとき、初心者にこれを教えましたが、全く理解してもらえませんでした!!www
最後に、
竹中先生は他にも素晴らしい研究を発表されていて、
指導者ならば必見のものもあります!
このブログでもまた紹介したいと思います!
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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